見積書を見る際のポイント2
今回は見積書を提示された時のチェックポイントの2つ目についてお話したいと思います。
見積書には、どのくらいの広さを塗装するかを示す「塗装面積」と呼ばれる項目が記載されています。
この塗装面積も業者の良し悪しを判断する一つの材料となります。
確認したいポイントは、塗装面積が「㎡」になっているかどうかです。もし「坪数」表記になっていた場合は注意が必要です。
具体的な例で考えてみましょう。
図1記載の塗料の見積額は、坪数単価をもとに算出しています。
Aの住まいは40坪で40万円、Bの住まいは35坪で35万円。
一見すると妥当な金額に思えますが、この見積額は間違っています。
赤い太線の部分をスライドさせてみましょう・・・
なんとAとBの外壁の広さは同じ、塗装面積は同じです!
Aの住まいの方が大きいために塗装面積も広くなると思いがちですが、それは誤りです。AとBは坪数は違っているものの塗装面積が同じであるため、見積額も同じとなります。
では正しい塗装面積かどうかを見極めるにはどうしたらいいでしょう
塗装面積は、各塗装部位の長さや高さをもとに算出していきます。そのため各塗装部位の長さや高さを
知る為に、建築図面や実地の計測が必要となります。
さらに近年、導入の進んでいるCADと呼ばれるソフトの仕様の有無も確認しておきましょう。正確さという観点で考えると、CADを使って算出された塗装面積は、より安心と言えます。
プロタイムズ天白店では、最新のCADシステムを使って見積もりを算出しています。
お見積りは無料です。
見積書を見る際のポイント1
みなさん。外壁塗装の見積りをもらった時どこを見ますか?
ついつい見積額ばかりに注目してしまいがちですが、実は、見積書には頼りにできる業者がどうか見極める判断材料もたくさん詰まっているのです。
使用する塗料の量(塗布量)は、明確に決まっていることをご存知でしょうか。塗料は、なんとなく厚く塗り重ねていけばいいというわけではありません。塗料の性能を十分に発揮するためには、各塗料メーカーが定めた量をきちんと塗り重ねる必要があります。しかしながら、塗装業者の中には、塗料の量を減らすことで見積額を安くしようとする心ない業者も存在します。もちろん塗料の量を減らせば価格は安くなりますが、塗料の性能は十分に発揮できず、早期に劣化するなどの不具合がおきます。
使用する塗料の量は、自分でも簡単に計算できます。メーカーが規定する塗布量の情報は、塗装メーカーのホームページや塗料のパンフレットなどで確認できます。
では、ちょっと計算してみましょう
塗装面積が150㎡場合、塗料は何缶必要でしょうか?
こういった事を知っておけば、施工不良も防ぐ事ができますね。
外壁塗装における施工不良
外壁の塗膜がベロンと剥がれてしまっています。
前回の外壁塗装工事から5年程で、こうなってしまったそうです。
実は剥がれという劣化現象は、塗装の寿命が来ているわけではなく、業者の施工不良の可能性が高いのです
■手抜き施工・不良施工とは
「できるだけ安い金額で塗装してほしい」その気持ちはよく分かります
しかし施工費を抑えようとすると人件費を抑えるか、材料費を減らすしかありません。いずれもコスト削減は可能ですが、それは手抜き施工・不良施工に出会う可能性が高くなります。
人件費を(工事費)を減らす方法
●少ない日数で施工を完了させる
本来外壁は3回塗装が一般的な塗替え回数ですが、塗料の種類により施工回数は変わってきます。塗料メーカーは乾燥時間(インターバル)を定めています。下塗り、中塗り、上塗りと塗り重ねていく塗装工程において、塗料を乾燥させるために確保すべき時間のことです。その井インターバルを守らずに、1日・2日で終わらせれば、人件費を抑えることができます。ただし塗料メーカーが保証する性能を引き出せず、数年後に塗膜剥離を引き起こす原因となります。
●工程を省いて工期を短縮させる
ケレン作業やクラック補修といった下地処理は塗装の品質高めるために必要ですが、やらなくても見た目にはわかりません。この下地処理を省くことで工期を短縮すれば人件費はおさえられます。しかし当然品質が落ちます。
材料費を減らす方法
●塗装回数を減らして材料費を抑える
下塗りなしで上塗りのみ行う、中塗りをしないなど本来行うべき工程を省くことで工期が短縮できます。上塗りをすれば見た目は綺麗なのでパッと見では分かりません。しかし塗りが甘いので当然数年後に塗膜剥離の発生原因となりえます。
●塗料1缶で塗るべき面積を増やし材料費を抑える
塗料メーカーは1缶で塗るべき面積(塗布面積)を規定しています。しかし塗布面積を守らなければ少ない材料で沢山の屋根外壁を塗ることができます。本来必要な材料よりも少ない材料で仕上げることも可能ですが、施工品質が落ちることは間違いありません。その結果は数年後に現れます。
●余った材料を使いまわして材料費を抑える
他の現場で余った材料を使い回せば材料費を減らすことができます。実際には中塗りで行われるケースがあり、中塗りで違う塗料を塗られても上塗りをすれば見た目にはわかりません。
このように手抜き施工・施工不良の方法はいくらでもあります。手抜き施工・不良施工に出会わないためには自分自身で正しい知識をもつ必要があります。
プロタイムズ天白店でも勉強会を行っていますので、是非ご活用ください。
次回の勉強会は、8/19・20に天白生涯学習センターで開催されます。
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